前モデルWH-1000XM5と比較して、WH-1000XM6は本当に“買い”なのか?
使用感・スペック・価格差から、買い替えるべきかどうかを検証したい。
主な進化ポイント

- ノイズキャンセリング性能の大幅強化
- 新開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3」を搭載し、前モデルのQN1比で約7倍の信号処理能力を実現。
- 左右合計12基のマイク(WH-1000XM5は8基)を活用し、世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現。
- 装着状況や周囲の環境に応じてノイズキャンセリング特性を自動最適化する「アダプティブNCオプティマイザー」も進化。
- 通話機能の強化
- 6つのマイクとAIビームフォーミング技術により、口元への指向性を高め、周囲のノイズを大幅に抑制。クリアな通話品質を実現。
- 音質の向上
- 専用設計の30mmドライバーユニットを搭載し、著名なマスタリングエンジニアと共同開発。バランスの取れた高音質と低音の忠実な再現を実現。
- ステレオ音源を立体的な音場に変換する「360 Reality Audio Upmix for Cinema」機能を新搭載し、映画やアニメ鑑賞時の没入感が向上。
- 装着感・デザインの進化
- ハウジングが薄くなり、見た目がよりスタイリッシュに。
- ワイドヘッドバンド仕様で頭頂部が痛くなりにくく、イヤーパッドも柔らかく快適。
- 折りたたみ機構を再採用し、持ち運びやすさも向上。
- 利便性・機能性の向上
- 装着検出機能が搭載され、耳に装着すると自動再生、外すと自動停止。
- Bluetooth 5.3、マルチポイント接続(2台同時接続可能)、LE Audio対応。
- EQ(イコライザー)が10バンドに進化し、アプリで細かくカスタマイズ可能。

主なスペック比較(抜粋)
項目 | WH-1000XM6 | WH-1000XM5 |
---|---|---|
発売日 | 2025/5/30 | 2022/5/27 |
ノイズキャンセリング | 12マイク+QN3プロセッサー | 8マイク+QN1プロセッサー |
通話マイク | 6基(AIビームフォーミング) | 4基 |
折りたたみ機構 | あり | なし |
バッテリー(NC ON) | 最大30時間 | 最大30時間 |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
マルチポイント | 2台同時接続 | 2台同時接続 |
立体音響 | 360 Reality Audio Upmix | 360 Reality Audio |
価格 | 59,400円 | 56,100円(実売39,100円) |
総評
- ノイズキャンセリング、通話品質、音質、装着感、利便性の全てで大幅な進化が見られる。
- 特に「QN3プロセッサー」と12基のマイクによるノイズキャンセリング性能は、現行ヘッドホンの中でもトップクラスと評価されている。
- 折りたたみ機構の復活や装着検出、アプリの進化など、日常使いの快適さも向上している。
まとめ
WH-1000XM6は、従来モデルを大きく上回るノイズキャンセリングと通話性能、音質、装着感を実現した、ソニーの新たなフラッグシップヘッドホン。特に外部ノイズの遮断性や通話のクリアさを重視する方には、現時点で最良の選択肢のひとつだろう。
正常進化を遂げているWH-1000XM6は、予算が許すのなら買い替えをしていた方がいいと思う。ただ現状で満足している人やコスパを重視する人は旧型のままで良いと思う。
コメント