新しいオフロードバイクKLX230シェルパ解説

バイク

発売が延期されていたカワサキの新生オフロードバイクKLX230シェルパが2024年12月25日に遂に発売された。

シェルパとはネパール人の民族のひとつで、ヒマラヤの登山案内人だが車名に入れてきただけあって、山やオフロードに連れて行ってくれる強力な相棒としてKLX230シェルパは活躍するバイクだ。

YAMAHAセロー250が2020年で販売が終了してから永らくトレッキングバイクは販売されていなかったが、やっとここで復活を遂げた。

また以前、カワサキにはスーパーシェルパというバイクがあったがそちらは2007年で生産終了したため、17年経ってからのシャルパの復活となる。

待ちに待ったこのオフロードバイクはロングツーリングや日常使いはもちろん、林道まで気の向くままに楽しめる懐の深いバイクは、63.8万と価格も控えめで手が出しやすいのも魅力のひとつだ。

ベースはKLX230で、それにオリジナル装備を加えたのがKLX230シェルパとなる。

この味付けが現代風のオシャレ感があり、それでいてアーバンな印象も持ち合わせているのだが、オフロード性能も十分あるため、未舗装路に行かなくても十分に楽しむことが出来るだろう。

フラットパワーに味付けされたSOHCエンジンは扱いやすい

8000回転で18馬力を絞り出す空冷4ストロークの単気筒エンジンは、フラットで扱いやすくセッティングされており、ピークパワーを抑えることで全域でトルクを得られるようにしてある。

最大トルクの発生回転数は6400回転で、単気筒らしくトルクフルに感じられる。

6段の変速マニュアルで高速にも対応しているが、空冷単気筒ということもあって気持ちよく走ることが出来るのは、80km/hまでと考えておいたほうがいいだろう。

ただ不快な振動は極力抑えられており、非常に快適性が高い。

少し大きく感じる排気音も、バイクらしい魅力のひとつだと感じた。

足つきはまぁまぁ良い

173cmの平均身長でもかかとが少し浮く程度。

シート高845mmだが、よく沈むサスペンションのおかげで意外に足つきは良いのが特徴。

車重も134kgしかなく、取り回しで困る事はまずないため、バイクに乗り慣れていない人や力に自信がない人でも十分に扱えるだろう。

かなりフレンドリーなバイクなので、どこかに行くなら一番に候補になりやすいため、セカンドバイクとして選ぶなら、うってつけバイクになり得るだろう。

特に大型バイクを所有している人には、この軽量で扱いやすいKLX230シェルパは、とても魅力的に感じられ、シェルパのおかけでメインバイクが輝くし、メインバイクのおかげでシェルパが輝くと思う。

コスパを考えるとセカンドバイクは125ccが最適だが、バイク好きなら制限なく走ることができ、満足いく走行性能を持ち合わせている250ccのバイクは最高の選択だといえる。

追加された魅力的な装備

ハンドガードやアルミスキッドプレート、スタックパイプなどを標準装備している。

トレッキングバイクとして必要なものがついていて、それがドレスアップにも一役買っており、見た目がかなり良い。

都会から田舎、舗装路から未舗装路までいつでもどこでも走り出せる性能と見た目を持ち合わせている。

少し遠回りして帰ろうかと思わせるようなバイクになっているため、KLX230シェルパを買ったら一日が短く感じてしまうことだろう。

価格は¥638,000

安くはない価格だが、現代のバイクは軒並みに価格が上昇しており、KLX230シェルパは単気筒エンジンのシンプルな構成だからこその価格だといえるだろう。

ベースになっているKLX230Sの価格は594,000円であるため約40,000円アップしているが、装備差があるため割高感はなく、魅力的に感じる。

用途を選ばない最高のバイク

キャンプもしたいし、林道もたまには走りたい。でも基本的は通勤に使ったり、ちょっとしたツーリングに使いたい。

そんな欲張りな願望を叶えてくれる相棒になりえるのがこのKLX230シェルパ。

用途を限定しないからこそマルチな性能を有しており、オンもオフも楽しむことが出来る。

セローのなき今、現代的にリファインされたKLX230の新シリーズは多くの人に愛されるだろうか。

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